往復割引乗車券よりお得な往復きっぷ
JRではいくつかのお得な往復きっぷを販売しています。
その内の多くのきっぷは、往復割引乗車券を購入するよりもお得です。
JR各社では、通常料金のきっぷ以外にいろいろな割引きっぷを販売しています。
これらの割引きっぷは、往復割引乗車券とは違い、乗車券・特急券がセットで安くなり、それぞれのきっぷごとにルールが決められています。
利用できる区間も違えば、購入できる期間、利用できる期間も違います。
このような割引きっぷには、往復での購入が条件で安くなるきっぷがいくつかあります。
ここでは、往復割引乗車券より安い「往復きっぷ」を具体的にご紹介しましょう。
往復でお得な新幹線のきっぷ
まず、往復でお得なきっぷはJR各社の公式サイトに掲載されています。
しかし、JR東日本の新幹線(東北・北陸・上越・秋田・山形・北海道新幹線)には、往復がセットになった割引きっぷの販売はなく、「えきねっと」や「モバイルSuica特急券」など片道単位での割引が基本です。
それ以外の東海道・山陽新幹線と九州新幹線では、往復でお得なきっぷを利用することができます。
では、いくつか具体的にご紹介していきましょう。
「のぞみ&九州新幹線」早特往復きっぷ
JR東海で販売されているお得な往復きっぷの一つ。
このきっぷが利用できるのは、名古屋・京都から熊本・鹿児島中央と、京都から久留米・新大牟田・新水俣。
JR九州で販売されている「九州新幹線&のぞみ早特往復きっぷ」は、逆区間で利用できます。
このきっぷを名古屋〜熊本間で利用すると、往復で38,470円。
同じ区間で往復割引を利用すると、往復で42,760円なので往復割引よりもお得です。
新幹線福岡割引きっぷ
京都・新大阪・新神戸から博多へ行く時に使える往復きっぷで、新大阪からは往復26,940円。
この区間で往復割引を利用すると、往復で28,680円なので往復割引よりもお得です。
当日でも購入できるお得な往復きっぷで、同様の「新幹線北九州割引きっぷ」「九州往復割引きっぷ」というきっぷがありますが、利用区間に違いがあります。
また、JR九州でも「新幹線京都往復割引きっぷ」など同様のきっぷがありますが、条件・料金ともほぼ同じです。
長崎佐世保往復フリーきっぷ・佐賀往復フリーきっぷ
京都・新大阪や神戸・姫路などから長崎・佐世保・佐賀方面への往復きっぷで、新大阪から長崎佐世保までの料金は往復で30,340円。
新大阪から博多経由で佐世保まで、このきっぷと同じルートを往復割引を利用して往復すると料金は34,080円なので、往復割引を利用するよりもお得です。
東京往復スーパー早特きっぷ
JRが販売している往復きっぷの中には、購入期限が限られた早割きっぷがいくつかあります。
先にご紹介した「のぞみ早特往復きっぷ」もその1つですが、このきっぷはさらに購入期限が早く、さらに安いです。
岡山から東京まで往復で26,500円。
往復割引利用時の往復料金が32,580円なので、往復割引よりもかなりお得です。
名古屋・東京往復割引きっぷ
JR九州で販売している割引きっぷの一つで、佐賀・長崎・佐世保などから名古屋・東京までの往復区間で利用可能。
長崎から東京までは往復44,020円ですが、往復割引では49,440円なので、往復割引を利用するよりもお得です。
なお、名古屋発「九州往復割引きっぷ」と「名古屋往復割引きっぷ」の区間は同じです。
いくつかの往復きっぷの料金をご紹介しましたが、利用できる区間であれば、往復割引乗車券を購入するよりもお得です。
一部、早めに購入が必要なきっぷもありますが、「早特」という名前が付いていない往復きっぷは、往復割引乗車券と同じく当日でも購入することができます。
ご紹介したいくつかの往復きっぷも安いですが、往復割引が利用できるような長距離区間では新幹線ホテルパックの方がさらに安いです。
例えば、名古屋から小倉まで、「のぞみ早特往復きっぷ」なら往復割引よりも3,780円安いです。
しかし、新幹線ホテルパックで安くなるのは、約8,700円〜14,000円。
往復割引やお得な往復きっぷよりも、新幹線ホテルパックの方が安いです。