新幹線の自由席でも往復割引は使える?
往復割引の条件を満たしていれば、自由席でも往復割引は使えます。
往復割引は運賃(乗車券)が1割引になりますが、特急券の料金には影響ありません。
乗車券の料金は、指定席・グリーン車・自由席のどの座席を利用しても同じで、往復割引を使っても割引される料金は同じです。(座席ごとに料金が違うのは、特急券の料金が違うからです。)
【例】新横浜〜博多
■指定席:23,060円→往復割引で片道21,680円(差額1,380円)
■グリーン車:30,320円→往復割引で片道28,940円(差額1,380円)
■自由席:21,890円→往復割引で片道20,510円(差額1,380円)
自由席で往復割引を利用する
往復割引を使って新幹線の自由席に乗る時に、気になる点、注意しておきたい点、料金に影響する点をいくつか挙げてみましょう。
在来線特急の指定席へ乗継
新幹線は座席の数も多く、東海道・山陽新幹線「ひかり」「こだま」なら「のぞみ」よりも自由席の車両も多いため、混雑していなければ自由席でも乗れるでしょう。
しかし、在来線の特急は新幹線のように座席も多くないため、「指定席を取っておこう」という方もいるのではないでしょうか?
このような「新幹線は自由席、乗り継ぐ在来線特急は指定席」というケースでも、距離等の条件を満たしていれば、もちろん往復割引を使うことができます。
なお、きっぷ購入時には、往復の乗車券を同時に購入ていれば割引になり、在来線の指定席まで同時に購入する必要はありません。
途中下車時の注意点
往復割引切符では、途中下車することもできます。
自由席に乗っていれば座席の指定がないため、「そのチケットでまた乗ればいいのでは?」と考えてしまうのが普通です。
しかし、途中下車した際には、乗車券は有効ですが、特急券は無効になってしまうので、往復割引が効くA駅〜C駅間でも、B駅で途中下車する場合には「A駅→B駅」「B駅→C駅」までの特急券が必要です。
子供料金は?
往復割引は子供料金にも適用されます。
新幹線に子供料金が必要なのは、基本は小学生からで、小学生未満の乳幼児は自由席に一緒に乗れば料金は無料です。
家族旅行で新幹線に乗る時は、自由席を利用すると、小学生は子供料金、小学生未満は無料なのでかなりお得です。
自由席の新幹線料金をさらに安くするには?
自由席は指定席より安く、往復割引を使うとさらに料金は安くなります。
JRでは自由席に乗車する「割引きっぷ」も販売していますが、基本的には往復割引が使えるような長距離区間で自由席を利用する割引きっぷの設定はありません。
ところが、エクスプレス予約を利用すると、「自由席×往復割引」の料金をさらに安くすることができます。
利用するのは「e特急券」。
通常、エクスプレス予約はICカードを利用して改札を通るか、「EXきっぷ」できっぷを発券して、特急券・乗車券を同時に入手します。
ところが、e特急券という特急券単体のきっぷを購入し、それと別で往復割引乗車券を購入すると、両方の割引が効きます。
手間ではありますが、「e特急券」を利用すれば、「自由席×往復割引」はもう少し安くなります。
【例】新横浜〜博多
この区間の自由席通常料金は21,890円、往復割引で片道20,510円です。
ところが、「e特急券」を使った場合、特急券料金は7,640円、乗車券は往復割引適用で12,370円の合計20,010円になります。
乗車券は往復での購入が条件、e特急券は乗車日当日の1日のみ有効なのでご注意を!
このようなケースで、さらに学生の方は、条件を満たせば乗車券には学割も効きます。
全部利用すれば「自由席×往復割引×学割+e特急券」で最強の割引きっぷが完成します。
しかし、それでも往復割引になるような長距離なら、トップページでご紹介しているような新幹線ホテルパックを使った方が安いです。
■「自由席×往復割引×学割+e特急券」の往復&1泊(5,400円)の合計:40,480円
■新幹線ホテルパックの料金:34,800円