往復割引と早割はどちらが安い?
同じ区間で両方が使える場合、基本的に安いのは早割です。
ただし、使える条件は全く違いますので、各条件を確認して切符を購入しなければなりません。
往復割引の適用区間であっても、同時に「お得なきっぷ」「トクトクきっぷ」などの早割を利用することができる場合があります。
そんな時、どちらを選べばいいか悩む方も多いのではないでしょうか?
そこで、往復割引と早割の実際の料金を比較しながら、往復割引がおススメなケース、早割の方がおススメなケースもご紹介します。
ここでいう「早割」とは、JRが販売する「お得なきっぷ」等の「早特きっぷ」や、エクスプレス予約等の会員限定割引サービスの内、早めに購入すると安い切符のことです。
往復割引と早割の新幹線料金を比較
往復割引と早割の実際の料金を比較してみましょう。
【例1】岡山→東京
岡山から東京へは、指定席で片道17,660円ですが、往復割引を利用すると片道16,590円、往復で33,180円。
この区間では3日前まで購入可能な「EX早特」と、21日前まで購入可能な「EX早特21」という2つの早割があります。
「EX早特」は平日でも14,670円、「EX早特21」は13,240円なので、いずれも往復割引を利用するより安いです。
【例2】熊本→新大阪
熊本から新大阪へは新幹線「みずほ」の指定席で片道19,200円、往復割引を利用して往復36,400円。
この区間では「e早特」「スーパー早特きっぷ」という2つの早割を利用することができ、「e早特+往復割引」で往復すると30,160円、「スーパー早特きっぷ」で往復すると26,200円で、いずれも往復割引より安いです。
【例3】大宮→新青森
大宮から新青森へは「はやぶさ」で片道16,930円、往復割引を利用すると往復で31,780円。
この区間では「お先にトクだ値25」が利用でき、通常期で片道12,690円、往復利用すると25,380円と往復割引より安いです。
このように往復割引と早割の両方が使える場合、ほぼ全ての区間で早割の方が安いです。
(※1泊以上の新幹線旅行には、往復割引よりも早割よりも新幹線ホテルパックの方が格安です!)
しかし、安い切符は制限が多く、融通が利くわけではありません。
そこで、往復割引か早割か、どんな場合にどちらを選べばいいのか考えてみましょう。
往復割引か早割か?
例えば、早割は購入期限以外にもいろいろな条件が付き、自由に途中下車できる切符はまずありません。
安くても決まったルールの上でしか利用することができません。
それに対して、往復割引は購入期限もなければ途中下車も可能です。
そこで、早割と往復割引のメリットやデメリットを挙げながら、どう選択したらいいのか考えてみましょう。
往復割引と早割の特徴
往復割引 |
・料金は安くない(乗車券の1割引のみ) |
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早割 |
・料金は安い |
このように全く性質は違います。
早割は距離に限らず、設定があれば格安に利用することができますが、お盆や年末年始などの帰省時期には利用できません。
通常の往復旅行で設定があれば早割、帰省の途中で途中下車する時などは往復割引が有効です。
距離が601キロ以上なければ往復割引は使えませんが、いずれにしても、往復割引と比べれば安いのは早割なので、先に早割を探した方がお得です。
ただし、早割のきっぷも必ず最安値ではありません。
往復割引と早割を比較することも大切ですが、トップページ「新幹線往復割引きっぷの購入前に!」のように、もっといろいろな料金を比べてみると、格安に新幹線で往復することができます。
早割のきっぷ購入期限に間に合わなくても、往復割引よりも安く新幹線に乗ることもできます。